アンゼルモ(ロミオの青い空)
2022/06/29
アンゼルモ(ロミオの青い空)
世界名作劇場の「ロミオの青い空」に出てくる登場人物、アンゼルモです。
アンジェレッタの兄であり、ロミオが死神に買われて煙突掃除夫になった先の親方の息子です。
いわゆるスネ夫のようなポジションであり、狼団でも計算高い、姑息な手を使って上手く立ち回っていましたがそれがバレてしまい袋叩きにされて追放されてしまいました。
それをロミオへの逆恨みに変換しあらゆる手でロミオを貶めようとしますが、結局策略がバレて自分に帰ってきてしまうという可哀想なキャラクターです。
ロミオを買ったマルチェロ親方や妻の女将のエッダ（アンゼルモの両親）からも見放されてしまい、嘘つきで卑怯で甘ったれの性格が災いしたともいえます。
アンジェレッタやロミオへの暴言や数々の非道など、視聴者への怒りとともに印象深いキャラクターとして記憶に刻まれました。
黒い兄弟 由来
黒い兄弟は元々はリザ テツナーの小説が原作であり、ロミオの青い空の元ネタとなったお話です。
ロミオの青い空では小説版とは違う箇所がたくさんあるので気になった人は原作を読んでみるのも良いかもしれません。
特にロミオの青い空のラストはロミオがビアンカと結婚して子供にアルフレドと名付けますが、アニメを見ていた人なら気になるのがアンジェレッタ。
病気でパリで治療を受けているはずですが、その後は全く物語にも出て来ないしロミオがビアンカと婚姻関係を結ぶのはアニメだけだと違和感があります。
黒い兄弟原作ではアンジェレッタは病気が治らず死んでしまうらしいので、その辺りが描写されていないと不自然に感じました。
あと黒い兄弟の名前の由来は煙突掃除夫として煤(すす)だらけになるから真っ黒になってしまう人達の同盟ということで「黒い兄弟」とのことです。
裏側を知ると色々と面白いことがわかってきます、またアンゼルモと女将さんの執拗なイジメ描写にクレームが入ったせいでアンゼルモは出番が減ったとも言われています。
アルフレドが亡くなったのがある意味このアニメのピークなのですが、その後の明らかに話数の調整の話などは違和感がありつつも楽しませてくれます。
そうしてみると色々と面白いことが見えてくるのでアマゾンプライムビデオで見放題の今のうちにイッキ見しておきました。
子供の頃に見るのと大人になってから見るのでは全く違う感じ方をするので一度見たという人にもオススメです。